営業が毎回同じ説明をしているなら、その話は記事にできる

営業で繰り返している説明を一つの記事へ変える方法を示すアイキャッチ

営業担当者が口頭で説明した内容は、その場では役に立っても、次の見込み客が読める形では残りません。別の担当者から同じ質問が来れば、また最初から説明します。

この繰り返しは、記事の材料になります。ただし、商談メモをそのまま公開するわけではありません。相手を特定できる情報を持ち出さず、質問と、答えが変わる条件だけを取り出します。

記事化の最小単位

一つの質問から、回答が変わる条件と個別確認に残す範囲を拾うと、記事の最小単位ができます。

目次

繰り返す質問は、読者が判断できない場所を示す

自社が書きたいテーマを会議で考えると、設備紹介、社長の考え、会社の沿革など、社内にある情報が候補へ並びます。営業が受けた質問から始めると、顧客側に足りない情報が見えます。

「図面がなくても相談できるか」という質問が続くなら、問い合わせページに最初の相談条件が足りません。「この材質は扱えるか」と毎回答えているなら、設備名だけでは対応範囲を判断できない状態です。

設備名の紹介から材質・寸法・数量・精度などへ広げる場合は、技術力を対応条件まで書く方法へ進みます。

正確な回数を集計していなくても、複数の見積りや商談で同じ説明をしたと営業担当者が確認できるなら、テーマ候補になります。「検索されそうだから」ではなく、実際に説明の手間が生じていることを選定理由にできます。

議事録ではなく、質問と回答条件を残す

商談メモには会社名、担当者名、製品名、図番、時期などが混ざります。記事づくりに使う共有表には、そのまま移しません。

営業の質問から公開できる条件説明へ整理する表
図1 相手の情報を外し、回答を変える条件だけを残す
営業で受けた質問記事に残す条件外す情報記事で答えること
図面がなくても相談できるか用途、概略寸法、数量会社名、案件名最初に必要な情報
短納期に対応できるか工程、材料、手配状況希望日と顧客名の組合せ納期回答に必要な条件
似た製品の実績はあるか課題の種類、対応工程製品名、図番、固有形状公開できる範囲と確認方法
検査資料は何が出るか検査項目、提出形式顧客独自の帳票標準対応と個別確認

例えば「A社向けの部品を来月までに作れるか」というメモは、そのまま記事にはできません。「納期を回答する前に、材料の支給・手配と工程の空き状況を確認する」と置き換えます。会社が変わっても回答に必要な条件は残し、条件の組み合わせから元の案件を推測できる部分は削ります。

共有表には、公開用に一般化した質問とは別に、相談者が最初に使った呼び方も残します。製品名や社内用語へ置き換える前の言葉は、正式名称と顧客の言葉をつなぐ方法を使って、製品ページの入口表現へ生かせます。

営業の会話や失敗を安全に題材へ変える考え方は「製造業のコンテンツ企画|営業の雑談・失敗談を記事にする方法」でも説明しています。

一つの記事には、一つの質問を置く

営業担当者から話を聞くと、関連する説明が次々に出てきます。それを一記事へ全部入れると、何への答えなのか分からなくなります。

「図面がなくても相談できるか」を扱う記事なら、最初に用意する情報、相談後に決める項目、回答できない段階までを範囲にします。会社の設備一覧や品質方針は、回答に必要な箇所だけ参照します。

本文は、質問への短い答えから始めます。その後に、回答が変わる条件とその理由を書き、個別相談で確認する資料を示します。実際の顧客事例を出せない場合は、説明用の条件例であることを明記します。記事を具体的に見せるために、成果や顧客の反応を作り足してはいけません。

既存の営業資料から必要な部分を取り出す方法は「製造業の製品資料・営業資料をWeb記事にする方法」へつなげられます。

記事で共通説明を済ませ、商談では例外を聞く

記事を作っても、営業担当者の説明が不要になるわけではありません。共通する前提を記事へ移し、商談ではその案件だけの条件を確認できるようにします。

記事を送った後も同じ質問が出るなら、必要な答えを見つけにくいか、条件の書き方が社内向けのままです。営業担当者には「記事を読んだか」だけでなく、「読んだ後に何を聞かれたか」を残してもらいます。聞き直された箇所が、次の修正候補になります。

記事に書いた内容と実際の回答が違った場合も記録します。例外が増えたら、断定表現を直すか、個別確認が必要な条件を追加します。営業が記事を使うことで、公開後の事実確認も続けられます。

まとめ|説明した回数を記事テーマの根拠にする

営業が毎回同じ説明をしているなら、サイトには顧客が判断できない箇所が残っています。議事録を公開するのではなく、質問、回答を変える条件、個別確認の範囲だけを取り出します。

一本の記事で一つの質問へ答え、営業では案件固有の例外を確認します。こうして使える記事なら、アクセス数が小さくても役割があります。

最初から整った原稿を用意する必要はありません。工房もののほんでは、営業メモを外部へ出さずに内容を聞き取り、公開できる質問と条件を整理して、商談で渡せる記事へ編集します。制作範囲はサービス資料で確認できます。繰り返している説明が一つでも思い当たる場合は、お問い合わせページから題材をご相談ください。

  • URLをコピーしました!
目次