ホームページに「お知らせ」や「ブログ」の欄を設けたものの、更新しないまま時間がたっている。空欄や古い日付が目に入ると、何か記事を作らなければいけない気がしてきます。
けれども、記事は空いている更新欄を埋めるためのものではありません。会社が何を扱い、どこまで対応し、相談時に何が必要か。こうした基本が見つからないサイトでは、記事を増やす前に直す場所があります。
先に判断すること
基本情報が不足しているなら記事は後。同じ質問への説明を繰り返しているなら記事化を検討します。
記事は、基礎ページに書き切れない疑問へ答えるもの
会社概要、事業内容、設備一覧、問い合わせページには、それぞれ役割があります。記事は、それらのページに収めにくい具体的な疑問を説明するために使います。
例えば、事業内容ページに「精密加工」と書いていても、対応する材質や寸法、試作への対応、見積りに必要な資料までは載せきれないことがあります。その説明を一つの疑問ごとに掘り下げるのが記事です。
基礎ページの内容が薄いまま記事だけ増やすと、検索から来た人が会社の対応範囲を確認できません。記事を読んだ後に戻る場所がない状態です。
サービスの基本が分からないなら、記事は後回しにする
記事を始める前に、次のどれかに当てはまっていないか確認します。

| サイトの状態 | 先に整えるもの | 記事の扱い |
|---|---|---|
| 何を依頼できる会社か分からない | 事業・サービスページ | いったん後回し |
| 対応条件が設備名だけになっている | 対応範囲・相談条件 | 条件を整理してから作る |
| 問い合わせ方法や必要資料が不明 | 問い合わせページ | 相談の入口を先に直す |
| 同じ質問を営業が何度も説明している | 質問に答える記事 | 一本作って営業で使う |
カタログや営業資料に基本情報がある場合は、全面的に書き直さなくても構いません。「製造業の製品資料・営業資料をWeb記事にする方法」のように、まずサービスページへ必要な情報を移し、そこに収まらない疑問を記事へ分けます。
ホームページ制作会社へ基本ページの改修を頼む場合も、「原稿作成込み」の一言だけで任せる範囲を決めません。制作会社へ原稿まで頼むときの分け方を使い、元資料、取材、構成・本文、技術確認、Web実装の担当を分けます。
社内で公開確認をする人が決まっていない場合も、記事を急がないほうが安全です。数値、図面、顧客に関わる記述を誰が見るのか。判断者を決めないまま公開本数を増やすと、担当者が変わるたびに掲載可否が揺れます。
同じ説明が繰り返されている会社には記事が役立つ
記事が役立つ兆候は、アクセス解析より先に営業現場へ現れることがあります。
現在の状態から、次に確認することを選ぶ
記事が必要だと分かっても、すぐに本数や契約期間を決める必要はありません。手元にある材料と、社内で担当できる作業から次へ進みます。
- 製品資料や営業資料を使いたい:既存資料をWeb記事へ変える手順
- 最初のテーマを絞りたい:質問・対応条件・判断材料から最初の3本を選ぶ
- 社内だけでは時間を確保しにくい:内製と外注の作業範囲を比べる
成果物、料金、進め方を先に比べたい場合はサービス資料をご覧ください。基礎ページと記事のどちらから直すか迷う場合は、現在のURLを添えて相談できます。
営業の説明から固有情報を除き、質問と回答条件へ変える手順は、繰り返す説明を一つの記事へ変える方法で整理しています。
この場合は検索数を調べる前に、営業担当者が実際に受けた質問を残します。質問への短い答え、回答が変わる条件、個別相談で確認する資料までそろえば、商談の前後に渡せる記事になります。
記事を読む人が多くなくても、毎回の説明をそろえ、社内で回答の違いを減らせるなら用途があります。アクセス数だけで記事の価値を決めない理由は「製造業サイトのアクセス数が少ないとき、記事を増やす前に確認すること」でも扱っています。
一本だけ作り、営業で使えるか確かめる
記事が必要だと判断しても、最初から「毎週更新」を約束する必要はありません。繰り返し聞かれる質問を一つ選び、営業担当者が実際に送れる記事へ仕上げます。
公開後は検索順位だけでなく、説明の前に記事を送れたか、読んだ相手からどんな追加質問が出たかを残します。記事を渡しても同じ説明が必要なら、本文に条件が足りないのか、営業が使う場面と題材がずれているのかを確かめます。次の一本は、その修正を終えてから決めれば十分です。
Googleも、既存の読者に役立つ内容か、読み終えた人が目的を果たせるかを、コンテンツの自己評価項目として示しています。検索流入のためだけに多くの話題を増やす考え方には注意が必要です。詳しくは「ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」で確認できます。
まとめ|記事は不足した説明が見つかってから作る
サービスの内容、対応範囲、問い合わせ方法が伝わっていないなら、記事より基礎ページが先です。そこを整えたうえで、営業が繰り返す質問や、基礎ページには収めにくい条件が見つかったときに一本作ります。
記事制作そのものが自社に合うか迷う場合は「コンテンツマーケティングの効果・限界」も確認してください。テーマを決める段階では「記事テーマの見つけ方・優先する3本」へ進めます。
記事が必要かどうかは、更新欄の空きでは決まりません。工房もののほんでは、既存ページと営業資料を見比べ、サービスページへ戻す情報と、一つの記事として掘り下げる疑問を分けます。制作範囲はサービス資料で確認できます。基礎ページから見直したい場合は、お問い合わせページから現在のURLをお送りください。
