検索やSNS、社名検索から訪れた読者は、トップページを経ずに個別の記事を読み始めることがあります。そのページで何を知れるのか、読み終えたらどこへ進めるのかを、ページごとに考えましょう。
ページの「入口」は、読者がどこから、何を知りたくて訪れたか。「出口」は、その疑問に答えた後に選べる行動です。本記事では、製造業のWebサイトを例に、サイト全体と各ページの入口・本文・出口をつなぐ考え方を説明します。個々の記事末に置く関連記事、資料、相談先の選び方は、記事の出口を検討段階に合わせる方法で扱っています。集客全体の流れは「Web集客の5ステップ」で整理しています。

読者は必要な情報から読み始める
Webページは基本的に「セルフサービス」です。読者は必要な情報を自分で探します。こちらの伝えたい順に読んでもらえるとは限らないため、冒頭で対象読者と分かることを示し、見出しで必要な情報を見つけやすくしましょう。
まずは読者の疑問に答えることが優先です。そのうえで、より詳しい関連記事、作業に使える資料、個別相談など、読者が必要に応じて選べる次の行動を用意します。
記事だけで必要な情報を得て、読者が作業を進められたなら、それも一つの役割を果たしています。問い合わせに進まなかったことだけで、その記事を失敗と判断しないようにしましょう。
読者の目的から出口を決める
例えば、具体的な仕様を相談したい読者には問い合わせが役立ちます。一方、まだ選び方を調べている読者には、比較の記事や確認リストの方が使いやすい場合があります。どちらが適するかは、読者の目的と用意する内容によって変わります。
ダウンロードと問い合わせは、内容も目的も違う行動です。件数だけを同列に比べず、「必要な情報に届いたか」「次の判断に進めたか」「個別対応が必要な相談につながったか」を分けて考えましょう。
Webページでは一般的な疑問を整理できますが、個別の仕様や制約は追加確認が必要です。相談を希望する方には窓口を示し、継続的な案内を行う場合は、連絡方法や内容を説明して希望を確認します。
Webページは営業時間外にも読める一方、情報の更新や不具合の点検が必要です。公開した後も、サービス内容と記事の説明に食い違いがないか確認しましょう。
相談の入口を増やす際は、対応する人の負担も考えます。誰でも入力しやすくしつつ、必要な確認事項を説明し、分からない項目は後から相談できるようにするなど、読者と対応者の両方が進めやすい設計を考えましょう。
入口に合わせた出口のあるページを組み合わせる
トップページから順番に読む人もいれば、検索やSNSから個別の記事へ直接訪れる人もいます。どの入口からでも、そのページの対象と内容、運営者、必要な次の情報が分かるようにしましょう。
事業規模だけで、サイト内を回遊するかどうかは決められません。記事を読んで事例や対応範囲を確かめたい人のために、関連する情報へ進めるリンクを用意します。
最初のページで問い合わせを急がせる必要はありません。そのページで答えを得られ、さらに必要なら次の情報へ進めることを目指しましょう。
結果として、私たちが作るWebサイトは「入口に合わせた出口のあるページの集合体」になります。
例えば「加工方法の違い」を調べている読者には、方式の比較と適用条件を説明し、必要なら対応材質や加工例へ進めるようにします。
「図面を渡して見積りを取りたい」読者には、必要な図面・数量・希望納期などの準備リストと、見積りの相談先を案内します。
社名で訪れた方も、すぐに依頼したいとは限りません。対応範囲、制作・納品の進め方、公開可能な実績、相談先を選べるようにします。
読者の目的は一人ひとり異なり、検討が進むにつれて変わります。各ページの役割を決めながら、関連記事で補える疑問がある場合は、何が分かるリンクなのかを明記してつなぎましょう。
文字の読みやすさ、見出し、ボタンの表記、余白などの一貫性は、情報を探しやすくするために大切です。見た目だけに時間をかけすぎず、読める・迷わない・必要な情報がある状態を整えます。記事数を増やす前に、既存ページの不足や重複も確認しましょう。
1ページずつ、入口と出口を点検する
次の表は、製造業のサイトを想定した設計例です。実在する企業の成果を示すものではありません。
| 読者が知りたいこと | まず答える情報 | 必要なら案内する次の情報 |
|---|---|---|
| 加工方法を選びたい | 方式の違い、適用条件、注意点 | 対応できる材質・加工例の記事 |
| 外注の準備をしたい | 図面・数量・納期などの準備事項 | 見積り準備リスト、相談窓口 |
| この会社に頼めるか確かめたい | 対応範囲、進め方、公開可能な実績 | サービス資料、個別相談 |
- 冒頭で、誰のどの疑問に答えるページか分かるか。
- 本文だけで、その疑問に答えているか。
- リンク先で何が分かるか、ボタンや文章から伝わるか。
- 同じ資料や問い合わせへの案内が重複していないか。
- 不要な登録を求めず、読者が自分で選べるか。
まず1本の記事から点検する
まずはよく読んでもらいたい記事を1本選び、入口の疑問と本文の答え、次の案内を点検してみてください。記事だけで完結する部分と、個別相談が必要な部分を分けると整理しやすくなります。最初に点検する記事の選び方は「優先する3本の選び方」も参考にしてください。
記事制作をご検討中の方へ
サービス内容・成果物サンプル・料金・進め方をまとめた資料をご用意しています。ご相談内容が固まっていない段階でもお気軽にお問い合わせください。
